日本語あれこれ「血迷う」

良いことを表す表現として使われる言葉では有りません。“あの男は何を血迷ったのか、周りの人に突然暴力を振るい大勢の人に怪我をさせ逮捕された。”などという使われ方がされます。
「血迷う」という表現から血を流す事件を起したかというとそうではありません。「みちに迷った」のです。これには諸説あるようで、頭に血がのぼり、人の“道に迷い”挙句は「身:み」(自分)が分からなくなり“み”が脱落し、“ち”(血は当て字)迷った状態を指すようになったのではという説が有力のようです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集