日本語あれこれ「雨足がはやい」

同じ[はやい]にも、「速い」と「早い」があります。
「速い」は、“スピードが速い”とか“要する時間が短い”とか“すみやか”であるというような場合に使います。
「早い」は、“朝が早い”とか“早いうちに行う”などのようにある基準より時期や時間が前である、開始してからまだ時間が経過していない場合に使い、変化が激しい状態を表現したことばです。
ここでいう『雨足が早い』は例えば、通り雨の場合、強く降ったかと思うと直ぐに止んで次に移っていきます。いかにも足があってスタスタと歩いていくように思えるからきた表現とか。雨に限らず、この魚は足が早いといえば腐るのが早いことを表現します。おなじ[はやい]にもいろいろあるものです。
IT坊主のひとりごと「IT坊主の無駄方便」集より
「知っているようで知らない日本語」㈱ごま書房より引用&編集