説話「出世(しゅっせ)」

立身出世という言葉があります。成功して名をあげることを指しています。
出世とは、本来、仏が衆生(人々)を救うために仮に人間の姿となって、この世に出現することをいいます
また、仏教では世間的なことを越える意味で、迷いの世俗の世界(一般社会)を越えて仏道に入ることを、出世間(しゅっせけん)とも出世ともいいます。
昔、日本では公卿の子息が出家した場合に出世と呼ばれました。普通の人より昇進が早かったそうで、転じて僧侶が高い位に昇ることを指すようになり、一般にも広まったようです。
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より
参考「楽しい仏教用語」(http://www.terakoya.com/yougo/b_yougo.html)より引用&編集