情報セキュリティ10大脅威(ウイルスを使った遠隔操作)

ウイルスに感染したPCは、スパムの送信やサービス不能攻撃のために悪用されることがあります。
2012年、PCに感染したウイルスが掲示板に脅迫文を書きこみ、PCの所有者が誤認逮捕される事件が発生し大きな話題となりました。
ウイルスに感染したPCは、攻撃者によって遠隔操作され、特定のサーバーを攻撃したり、内部の情報を外部に送出したりします。
場合によっては、事件に巻き込まれたり、攻撃の加害者にされたりする可能性もあります。
また、ボットネットと呼ばれる感染PCで構成されるネットワークに組み入れられ、攻撃者によって遠隔コントロールされ、ユーザーの知らないうちに踏み台として利用されます。
完全な対策は難しいですが、攻撃にも耐えられる環境を作っておくことが必要です(例えば・脆弱性対策・ウイルス対策・ネットワークの保護・Webサイトの閲覧制限・信頼できないソフトウエアの使用禁止など )。
2012年の遠隔操作ウイルス事件の事例では、ユーザーにとって便利なソフトウエアとして配布されたファイルの中にウイルスが混入していたものです。
防御として、「作者不明のソフトウエアは利用しない!!」ことが基本です。
出典:IPA「情報セキュリティ10大脅威(2013年版)」