説話(出家と在家)

かつて、お釈迦さまの時代の僧侶修行の方法は出家と在家の2種類がありました。
出家とは、妻子は得ずに修行場所(寺院など)で暮らしながら修行を専門にする状態を指し、この人たちのことを僧侶と呼んでいました。
一方、在家とは、自宅で家庭と職業を持ちながら指導者について修行をする状態を指し、男性を居士、女性を大姉と呼んでいました。(こういった制度は、近年では、東南・中央アジアの一部にしか残っていないようです)
現在の日本では、ほぼ大部分の僧侶は、教育(修行など)を受ける期間は修行場所(寺院など)で、あとは寺という設備を付随した住居や自分の家などで一般人と同じ生活をしています。
つまり、僧侶イコール出家という捉え方は、今の日本では当てはまらないでしょう(中には、完全に出家して寺院などで修行、生活をしている僧侶も居ますが)。
しかし、出家とか在家とかという形より、「僧侶の本来の役割は人の心を癒すこと」という本来の信条はどこへやったのか、世間の人からは、葬式坊主などと揶揄されていることが問題です。
高額な寄付や寄進を要求したり、高級車で乗りつけるなどの輩が居る現状にカーツ!!
eお坊さんねっと 説話集より