仏教での「ろうそく」の灯り

ろうそくの灯り(あかり)は、ご先祖と私たちを結ぶ架け橋です。
あかりを道しるべとして彼岸から此岸(現世)にやって来ます。
彼岸に行く時もまたあかりを道しるべにします。
世界中の大方の国で祈りを捧げる時、ろうそくを灯すのはこのような信仰心があるためでしょう。
お釈迦さまは、「人生は苦しいことの連続だけれども、少しでも煩悩を鎮めて苦を減らす努力をしましょう」と説かれています。
ろうそくの炎は不浄を燃やし周りを清める働きがあります。
光(光明)は煩悩の世界から脱却する(鎮めて苦を減らす)ための道を明るく照らしてくれるのです。
暗闇の中であかりを見つけると、ほっとして、温かくなった気分になり、なぜか落ち着きませんか。
ろうそくの「あかり」、たとえ小さな炎(あかり)でも大きな心の「あかり」です。
eお坊さんねっと 説話集より