説話(無財の七施:身施(しんせ))

誰しも、お金や価値のあるものをいただけば嬉しいものです。しかし、もらう喜びは金品だけに限りません。人の笑顔から安らぎをもらうこと、人の呼びかけから勇気をもらうこと、歌声から元気をもらうこと、などなど人それぞれです。これらは見返りを求めないで喜びを与えます。減ることの無いお布施です。これらを指して、仏教には、「無財の七施」という教えがあります。
その4.身施(しんせ)について
「自分の身体を使って奉仕することです。評論やただ見ているだけでなく自らが進んで行うことが大切です。」
一人では出来ないことも、手を差し伸べることで達成でき、ほんの少しと思える手助けも相手にとっては大きな力となり勇気や感謝が生まれます。
相手に喜んでいただくと同時に、自己の心も高められます。
eお坊さんねっと 説話集より