技術にとって ”ウソ” と “希望的観測” は最大の敵

これは本人の意識、無意識に関らず結果として起こり得ることです。
早い段階から、現物確認を行なう仕組みを作り、定着させることにより発見可能です。
そのための一つとして、マネジャー(リーダー)は、仕事の見える化の仕組み作りが大切です。
人は自分が関わった仕事の成果に対しては、良くありたい、良くしたいと思うものです。
従って、ついついよく目に判断してしまいがちです。フラットな判断をするためのツール活用や、あれこれの工夫を取り入れてはいてもまだまだヒューマンな部分が残されているのがIT(情報処理)業界の仕事の現実です。
担当者任せにせず、事実が冷静に見える運用の仕組みを構築することにより、結果としての“ウソ”や“希望的観測”が見抜けたり、排除できる状態にしておくことも必要です。
又、悪意の“ウソ”や“希望的観測”が起こらないようなプロジェクト内環境であることはいうまでもありません。
良いコミュニケーションの継続維持が大切であると共に、事実の履歴として、リスク対策として、記録を残す習慣は技術者の基本でしょう。
著書:「プロジェクト運営のための知識の部品箱」より