曖昧な仕様のまま仕事を開始することによる問題

「要求仕様書」が見積りの基礎資料になります。「要求仕様」に曖昧な点があれば、明確になるまで詰める必要があります。
曖昧さを含めたまま契約を締結し、プロジェクトを開始すると、後工程において必ず問題が発生し、本来業務以外の作業を行うはめになります。
基本的なことが、テストや検証工程など後段の工程で不具合として発見された場合には、設計段階までの戻り作業にもなり、影響は甚大です。前工程での手抜きがプロジェクト全体に大きな影響を与えることになります。
初期段階で省いた(実質は、手抜きです)時間以上の工数がかかることになり、結果として、
品質(Q:Quality)、コスト(C:Cost)、納期(D:Delivery)全てにおいて悪化することになります。
曖昧さを内在させたまま、後工程へ進めることのないようプロジェクトメンバー全員に徹底させることがマネジャーの役目です!!
著書:「プロジェクト運営のための知識の部品箱」より