全世界で食料の3分の1が捨てられている

農林水産省(平成23年3月)の資料によると、『2010年度の食品廃棄物の発生量は、1713万トンで内1071万トンが家庭系からのもので、一人当たり134キログラムになります。
国内の米の総生産量は848万トンですから食品廃棄の量が如何に多いかがわかります。
又、国際連合食糧農業機関(FAO)の2011年国際会議の報告書によると、食料のロス・廃棄の規模は、「人の消費のために生産された食料のざっと3分の1が世界中で失われ、捨てられており、その量は1年当たり約13億トンになる。」と報告されています。「世界の食料ロスと食料廃棄(平成二十三年十月二十日発行)誠文堂より」』
食料生産について真剣に議論されている一方でこの状況です。これほどもったいないことはないでしょう。
食料が廃棄されると、その食料を生産するのに費やされた資源やエネルギーも無駄になり、発生した二酸化炭素も無駄に出されたことになります。廃棄すると廃棄コストが発生します。
リサイクルを行うにしても、政府の援助なしではリサイクルが機能することは難しく、特に問題なのが食料廃棄物の回収コストで、リサイクル率は50%以下というのが実態です。
eお坊さんねっと 説話集より