仏教とは

仏教は、キリスト教イスラム教と共に、世界三大宗教の一つです。これは信者数の多い順ではありません。キリスト教は約二十億人、イスラム教が約十三億人、仏教が約三億六千万人程度とされています。
信者数だけなら、仏教よりもヒンドゥー教(約九億人程度)の方が多いのです。三大とは、「民族、地理を超えて広がっていること、文化的、社会的に及ぼす影響が大きいこと、入信において出自(生まれ)を問わないこと」などにより、世界宗教と言われています。仏教というとすぐに葬式を連想したり死後の世界のことを捉える人が多いのが実情であるためか、なにやら暗く陰気なものと感じる方もいるかもしれません。
けれども本来は、「生きるための指針をガイドするもの」が仏教です。現在を生きる人間が、人生をより良く、より豊により充実して生きるための知恵をガイドしようとするところに、仏教の最大の目的があります。
日本での仏教の基本宗派は大きく分けて十三(捉え方、数え方にもよる)有り、それが分派して現在では約一六〇派(位)の宗派に分かれています。それぞれが異説をたてて分派していますが、根本は一つです。
eお坊さんねっと 説話集より