説話:ブッダの育児論(子供は論理的)

子供は論理的です。大人から見れば「子供だ」という気持ちがあるでしょうが、素直に論理的なのです。たとえば子供はよく変な絵(大人から見れば)を描きます。大人は「どうせ子供の絵だから」と思いますが、そこには理屈があるのです。たとえば人間の頭の上に花がある絵を描いたとします。頭の上に花が咲くはずがないのですから、どう見ても変なのです。そこで「子供だからそんな変な絵を描くのだ」で終わらせるのではなく、子供に、「なぜここに花があるの?」と聞くと、「お花畑で寝ていた人が気持ちよく起きたところを描いたんだよ。だから頭に花がついているんだ。」と言うかもしれません。表現力がないから大人にはわからないだけのことで、聞いてみれば論理的なのです。
それが分かれば変な絵にはならないのです。理解しない大人のほうが、変かもしれません。固定観念が染み付いて濁った発想になっているかもしれません。
子供は、上手く表現できないかもしれませんが、心の中では、「わかってないね」と思っていることでしょう。
Reference:「アルボムッレ・スマナサーラ師(スリランカ出身の僧侶)講義資料(ブッダの育児論)より抜粋し編集」
eお坊さんねっと 説話集より