説話(自分を見つめる)

人間の心には「比べなくては落ち着かない」というところがあるようです。
比較して活力に出来ることであれば前向きになれます。逆に自分と他人を比較して自分より優れている人が見つかると、自分がみじめな存在になって暗いエネルギーを作ることもあります。すると別の新しいエネルギーである、「怒り、嫉妬、後悔、物惜しみ」などという毒を作る事もあります。
あるいは、自分の方が偉い、自分の方が成功していると余分で、過剰な自信をつけてしまうと、「怠け」という毒が起きることもあります。
私たちが抱えるいろいろな問題はこのように比べることに端を発している場合が多くあります。
自分の人生を見たり(振る帰り)、観察して自己認識してみることは大切です。
マイナス(ネガティブ)をバネにして、如何にプラス(ポジティブ)に転換した発想にするか、時には、失敗という経験が大きな財産になることもあるはずです。
Reference:「アルボムッレ・スマナサーラ師(スリランカ出身の僧侶)講義資料より抜粋し編集」
eお坊さんねっと 説話集より