ITノーティス:プロジェクトの損益管理

プロジェクトの損益管理には各種方式(個別原価管理方式や進行基準方式等)があります。
見積時点から根拠を明確にし、作業開始時点では作業指示書(作業指図書などとも呼ぶ)などを発行し、個別の作業ごとに綿密に管理することが必要になります。
プロジェクトごとに原価管理を行なうことは基本ですが、各工程や作業単位で目標原価計画を設定し実績との差異管理、分析を行なうことが必要です。
プロジェクト全体で見れば良いなんていう考えは捨てましょう。
プロジェクトマネジャーはプロジェクト全体を見ます。プロジェクトリーダーは自分の責任と権限のある範囲について、個々の作業ごとの目標を設定し予実績管理を行ないます。このように組織での役割を明確にした運用が必要です。
押しつけるだけではきちんとした損益管理はできません。管理側(組織、企業)は、“計画に対する実績をきちんと把握し、成果に対する相応のリターンを考え、やる気度を高め、意欲が持てる”環境にすることが重要です。
目標、実績は各々ビジュアル化が重要です。
「プロジェクト運営のための知識の部品箱」(文芸社)より