“心の力”

多くのアスリートが競技で勝つために重要なことは“心の力”を持ち続けることと言います。
身体(からだ)を作り、技を修得したら、最後は「心」で戦うのだそうです。心が「やるぞ!」と思わなければ、鍛えた(練習した)ことの半分も力が出ない、最後は心が重要でスポ−ツの世界では“心技体”が整った時が一流の状態とされています。
ビジネスの世界においても、心技体がバランスよく磨きあげられることによって良い結果に結びつきます。ビジネスの要素(エレメント)を「心」「技」「体」に当てはめてみると次のようになります。
心:ビジョンを描き、やり遂げる心のことで、志、精神力、使命感、構想(想い、理想)、熱い情熱、社風など。
技:キャリアの積み上げが有効で、戦略、戦術、専門知識、専門技術、ビジネススキル、コミュニケ−ションなど。
体:日々の努力と訓練及び取り組む姿勢が大切で、健全な組織、取り組み姿勢、能力、行動、体験など。
企業には法人格があり構成員は人です。当然のごとく、ビジョンを描くのも、遂行するのも、スキルを高めるのもすべて人です。ビジネスのエレメントを整え、適正な企業バランスの舵取りを行い、良い企業文化(風土)の構築が必要です。近年「ブラック企業」などと言われている企業は、心技体のバランスが確実に崩れているのでしょう。
『東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」』より抜粋編集