ITノーティス:部品化した設計書は財産

業務や機能は大きなかたまりで捉えるのではなく、細分化された機能の積み重ねや繋がりで成り立っていると考えることが基本です。一般的に云う業務や機能を、分類、ブレークダウン&細分化することから行ないます。設計は標準化(部品化のための設計基準、運用基準など規定化が必要)に従います。
後々での流用を考えて設計した設計書(部品)はプロジェクト完了後に登録(入庫、蓄積)します。登録された部品は自企業における貴重な財産になります。新しく造らない標準化や部品化などの手法を取り入れることが重要で上流工程(設計段階)から、部品化を考えた仕事を行うことです。狙いは、設計書のカセット化です。
各企業(組織)の体力に応じた仕組みと方法を考える必要があります。個別の現場だけでは実現できないことが多く出てきますので、責任者の決断と実行力が重要です。
目指すは、品質の確保、効率の向上、原価低減で、考え方の基本は「人の介入を極力減らすこと」です。
・あるもの(財産)の流用を行う・・・実績があるものは品質が担保されている
・書く(設計)量を少なくする。・・・人の関与が多いほどバグの作りこみは多くなる
・同じことを複数個所で記述しない。・・・無駄の排除
この三つがポイントです。
著書:「プロジェクト運営のための知識の部品箱」(文芸社)より