普通(平均)であること

いつのころからか日本人は、平均であることが社会で生きていく上での「安全な術」であるという感覚になって、出しゃばらずに、みんなと同じがいいと言う不思議な一体感、つまりこれが、"可もなく不可もない普通"という捉え方のようになっています。
企業においては、“命令には従う、そこそこの人間”を採用し、その中からキラリとする人間を選択してきた時代が長く続いてきました。
個性的な人材に目が向いた時期もありましたが、人口減少問題がクローズアップされてきた最近では、人材を「選ぶ」から「つくる」へ転換しつつあり、企業の人材開発制度にも変化が起きています。
ただ、なんとなく普通がいいと思っても世のニーズはそうではありません。今や、世界が舞台だと言う感覚が重要です。
『東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」』より抜粋編集