先輩からの贈り物(親の価値観が子どもの価値観を作る)

今までに、多くの先輩(先人)から、姿かたちでは表現できない沢山の贈り物をいただきました。今や大切な財産です。一部ですが、おすそ分けです。
『三歳ぐらいの子どもを連れた母親が、水道工事をしている人たちのそばを通りながら語って聞かせています。「おじさんたちが、こうして働いていてくださるおかげで、坊やはおいしいおお水が飲めるのよ。ありがとうといって通りましょうね」同じところを、これまた幼い子を連れた別の母親が通りかかります。子どもに向かっていいました。「坊やも勉強しないと、こういうお仕事をしないといけなくなるのよ」
価値観はこのようにして、親から子どもに伝えられることがあるのです。最初の母親は、人間はお互い同士、支えあって生きていること、労働への感謝の念を子どもの心に植えつけたのに対し、二番目の母親は、職業に対する偏見と、人間を学歴などで差別する価値観を植えつけたのではないでしょうか。価値観は言葉以上に、実行している人の姿によって伝えられる。同じ事柄でも価値観によって受け取り方が変わる。子どもには、愛と思いやりのある価値観を伝えたい。』
育った環境が人の成長に影響するのでしょう。昔から「生まれより育ち」とも言います。
参考:「置かれた場所で咲きなさい」渡辺和子(ノートルダム清心学園理事長)著・・㈱幻冬舎より抜粋編集
マキコーポレーション「先輩からの贈り物集」より