説話(人生の歩き方)

人それぞれでしょうが一般的に人間は、家族のため、お金のため、知識、名誉、権力等々の為に、というようなことを目的・目標にした生き方をしていると思います。人によっては、そのような生き方には不満を感じるかもしれません。また、そのような目的を達成しても、いつかの時期に、一体自分自身の人生って何だったんだろうと、空しく思うかもしれません。
このような表現があります。「花は香りがなければきれいなだけでは意味がない」です。人生に例えると、家族の幸せや財産に恵まれていること、社会的地位があること、知識人であること、などを人生の目的と思っても、それだけを生きる目的にするのは、あまりにも空しいことかもしれません。そのようなもの(こと)を得ることができたとしても、いつまでも身についているという保証はないからです。物事が離れていくのは世の常と思うことです。
人は生まれた瞬間から生きる為に歩き始め歩き方は人それぞれ、最後は一人になるのです。
知識があっても歳をとると忘れたり、ボケる場合もあります。いずれ最期の時は家族とも離れることになり、財産や地位を持っていくことも不可能です。
しかし生ある間は、「基本と正道」で、目標を持ってポジティブな心で歩くことが大切です。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/howa1.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集