説話（目先の成果）

商売の立場から考えると、寄付は財産の無駄遣い、そのように考える人も居ます。
智慧をもって考えると、人を助けることは自分の幸福を確定する行為と考える人も居ます。
その他の考え方もあるでしょう。それは人ぞれぞれです。
一般的に、人は目先の結果が気になります。行動して大損をし、大失敗をすることが多々あります。
これは、子供が、学校に行きたくない、勉強がおもしろくない、友達と遊ぶのが楽しい、と言うことと同じです。目先ではいいことには見えないが、長期的な視点では素晴らしい結果を生むことがあります。目先の結果に目がくらむことにより不幸と失敗の原因になることも多々あります。
麻薬、酒におぼれること、遊びにふけることなどは、わかりやすい例です。これらは、目先の欲や快楽、はたまた面白い結果だけを考えて行動することによる過ちの根本的な原因とも言えます。
“後の後悔、先に立たず”にならないよう、正に「基本と正道」が大切です。
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参考：「パティパダー巻頭法話」（http://j-theravada.net/howa/index.html）：A・スマナサーラ長老より抜粋・編集