説話(連帯感)

自分ひとりの力だけで出来ることには限界が多くあります。ひとりの努力だけで何かをやり遂げようなどと見栄を張る必要はありません。自己努力は当然行なうべきですが、他の人の協力は重要だと思う(認める)ことは大切です。
それを認めると、良いことが2つあります。自分ひとりで踏んばって何かしようとして心身ともに壊れてしまって不幸に陥ることが少なくなります。もう一つは、お互いに協力を求めたり頼ったりする連帯感が生まれます。
それだけでは事は済みません。必要に応じて自分も他を応援しなくてはいけないという協調性や信頼感が醸成され人間形成にも効果があります。
こういったことを理解している人は、人が自分に頼ったり協力を求めたりしても、うんざりしたり、拒否する気持ちは生まれないでしょう。
eお坊さんねっと 説話集
参考:「パティパダー巻頭法話」(http://j-theravada.net/howa/index.html):A・スマナサーラ長老より抜粋・編集