説話(十の家訓)

昔インドの長者が嫁ぐ娘に幸せになるように祈って伝えた家訓です。
1.内の火を外に持ち出すな。(舅や姑、夫の不徳を決して外の者に話してはならない)
2.外の火を家に持ち込むな。(世間で家族の悪口を聞いても家に持ち帰って告げ口してはいけない)
3.与える者に与えよ。(お返しする者には物を贈れ)
4.与えない者には与えるな。(お返しをしない者には贈り物をするな)
5.与えない者でも与える時がある。(お返しがしたくても出来ない者には施しを与えよ)
6.幸せに座りなさい。(年長者や来客が立っているのに一人座ってはならない)
7.幸せに食べなさい。(家族と仲良く食事の準備をし、片付けをし、互いに譲り合って楽しい食事をしなさい)8.幸せに眠りなさい。(部屋を整理整頓し、明日の準備をして眠りなさい)
9.火に奉仕しなさい。(火を扱うように舅や姑には常に謙虚で細心の配慮を持って接しなさい)
10.家の中の神仏への感謝を欠かさない。(常に神仏の加護を感謝し、家族も神仏のように想って、感謝の心で接しなさい)
eお坊さんねっと 説話集より
参考:「天台宗法話集より抜粋・編集