認知症:症状(取り繕いや場合わせをする)

認知症の人に現れる症状は、言葉にできない訴え(非言語の語り)として捉えることができることが多々あります。そのためにはまず、行動や今迄との変化をよく観察することが大切です。
例えば、「取り繕いや場合わせをする」は認知症の前兆と考えられます。
・記憶にないもの(こと)に対してや理解していないことに対して上手にその場を取り繕う。“今朝は何を食べましたか?”に対して“いつも同じものを食べています。”とか“お年はおいくつですか?”に対して“女性に年は聞かないで。”などの対応をする。
取り繕いは認知症でなくてもする(意識して行う)ことがありますが、認知症の場合には自分で取り繕いや場合わせをしているという認識がありません。
短時間での判断は難しいのが現実で、他の行動と合わせて(重ねて)観察することが大切です。
認知症サポーターのひとりごと』
参考:認知症サポーター育成「ステップアップ講座用テキスト(NPO法人地域ケア政策ネットワーク/全国キャラバン・メイト連絡協議会)」より引用・編集