説話(「縁」)

こんな経験はないでしょうか。何気なく話した方が、実は親戚や友人の知り合いであったとか、自分が小学生の時の先生のご子息が、自分の子供の先生をしていたりなど。私にもそんな経験があります。その時は「世間は狭いですね」という話で終わりますが、また別の場所でお会いしたりすると「ご縁がありますね」なんてことになります。もちろん、会いたくない人や、苦手な人に会ってしまうことだってあります。
私達は目には見えない何かしらの縁で繋がっています。繋がっていると思うと赤の他人に対しても優しく接したり、思いやりの心が持てると思いませんか?縁を通じて他者を思いやる気持ち、認める気持ちを持てれば、一つ一つの出会いに新しい一面が見えてくるのではないでしょうか。縁を大切に!
「IT坊主の無駄方便」/eお坊さんねっと 説話集より
参考:「天台宗法話集より抜粋・編集