説話「平常心で生きる」

人間は弱いものです。天気がいいか悪いか、家人の機嫌が良いか悪いか、仕事がうまくいったかどうか、そんな外からの状況や過ぎてしまった結果に影響されて、気持ちが浮いたり沈んだりしてしまいます。みんな自分自身の心のこだわりやとらわれなのに・・。とは言っても、いつも平常心でいることはなかなか難しいことです。気持ちが高ぶりすぎても沈みすぎても人間なのだから仕方ない。失敗しても失敗した自分を許してもう一回頑張ってみる。それでも失敗したら、もう一回自分を許して、もう一回頑張ってみるという、日々を柔軟に生きることができれば日々是好日です。この柔軟に生きることこそ平常心で生きることではないでしょうか。
「怒っても一日、笑っても一日、悲しく過ごしても一日、楽しく過ごしても一日」
「こころと命の相談室」快栄寺(eお坊さんねっと)説話集より
参考:「天台宗法話集より抜粋・編集