小正月(こしょうがつ)

元日から14日まで(最近では7日まで)を「松の内」と言うのに対して、15日から月末までを削り花やまゆ玉飾りがある間、という意味で「花の内」という言い方もします。
1月1日を中心とした、年神や祖霊を迎える行事の多い大正月(おおしょうがつ)に対し、
1月15日を中心とした小正月は、豊作祈願などの農業に関連した行事や家庭的な行事(吉凶占い、悪霊払いなど)が中心に行われてきています。
病気をしないようにということで小豆粥を食べます。
又、大きな火を炊くことは魔よけ、清浄の世界を回復するための大切な行事とされており、「どんど焼き」(「左義長(さぎちょう)」「さいとやき」「鬼火焚き」・・・などと呼ばれています)は、松飾り、注連縄(しめなわ)、古いお札、1月2日の書初めを火で燃やす。
書初めが高く燃え上がれば、字が上達し、火にあたれば、病気にならない、火で焼いた団子や餅をいただくと無病息災、焼いた竹炭を屋根に上げておけば火事にならない、・・・その年を健康・安全・安心に過ごせるなどと言い伝えられています。
この日(1月15日)を「正月送り」「あがり正月」などと呼ぶところもあります。
松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月と呼ぶ地域もあります。
これらの風習、文化は、地域により異なります。
IT坊主の法話集より 合掌