X008:内部統制(重要な事業拠点の選定)

1.業務プロセスに係る内部統制の評価範囲
業務プロセスに係る内部統制の評価に関しては、トップダウン型のリスク・アプローチの考え方に基づく評価が適切に行われるよう評価範囲の決定について、絞り込みの方法を具体的に示しています。
例えば、売上高等の指標を用いて金額の高い拠点から合算し、全体の概ね3分の2程度に達するまでの拠点を重要な拠点として選定します。一般的な事業会社の場合、これらの重要な事業拠点における3つの勘定科目(売上、売掛金及び棚卸資産)に至る業務プロセスは、原則として評価対象となる。その上で、財務報告への影響を勘案して、重要性の大きい業務プロセスが他にある場合には、これらを個別に評価対象として追加することで適切な評価範囲を決定します。
2.本絞り込み以外にも重要な業務プロセスを委託しているアウトソーサーに関して、サンプリング検証や受託企業の報告書を検証し評価することが必要です。
マキ コーポレーション 「内部統制運用推進標準」より