「ください」と「下さい」の書き分けは?

先日ある会合のとき、「クダサイ」と書くときは、「ください」ですか「下さいですかね」?と聞かれて、ウ・・?
普段あまり気にもしていなかったので、「どちらでもいいのじゃないですか・・(自信なく)」と、なんとなく返事してしまいましたが、気になって調べてみると次のようです。
文部科学省 語例集」(平成23.3)によると、公用文では、「資料を下さい」のように、実際に何かを手に入れたくて「与えてほしい」と頼むときのクダサイのような動詞〔give〕の場合は、「下さい」と書き、「お越しください」とか「話してください」のように、そのような動作をしてほしいと依頼するときの、補助動詞〔please〕として用いる場合のクダサイは「ください」と書く決まりになっているようです。
が、「但し、これらは、各行政機関が作成する公用文の表記の統一を図るためのものであり、当然のことながら、国民の言語生活全般を拘束するものではなく、また、それ以外のものが日本語としてすべて間違いであるとしているものではありません」となっています。
つまり、これは絶対的なものではなく公用文における申し合わせで、普段はどちらで書いても間違いとは言えないようです。
しかし、知っていて使っているか、知らなくて使っているかは大きな違いです。
IT坊主のうんちく説話集 より