説話(花祭り)

4月8日はお釈迦さまの誕生日です。
この日を、『花祭り(はなまつり)』と言って、花で飾った誕生仏でお祝いします。
釈迦族(古代北インド)の妃マヤ夫人が、出産のための里帰りの旅の途中、北部インド(現在のネパール領ルンビニー)というところにさしかかった場所で一休みし、無憂樹(むゆうじゅ)という花の咲く枝に手を伸ばした瞬間にわかに産気づき、誕生されたのがお釈迦さま(、シャカ族の王子)で、梵天帝釈天の二人が受け止め、竜王がお甘露水を注いで清めたその時、ハスの花が忽然と咲き、その上に生まれたばかりのお釈迦さまが立ち、7歩歩いて立ち止まり、右手を天に向け、左手を大地に向け、「天上天下唯我独尊」とおっしゃったという誕生の伝説があります。
時期は紀元前(BC)463年頃です。
この誕生の情景にちなんで花御堂の中に、お釈迦さまの仏像を置き、竜王にならって甘茶を誕生仏にかけたり、飲まれたりするお祝い(法要)が、花祭り(はなまつり)で「誕生会、降誕会(ごうたんえ)、潅仏会(かんぶつえ)とも言います。
ご参考・・・その他お釈迦さま「ゆかりの日」には、
12月8日(成道会:お悟りを開いた日・・時に35歳、ちなみに出家は29歳のとき)、
2月15日(涅槃会:御命日・・80歳)があります。
eお坊さんねっと 説話集より