説話(お盆:盂蘭盆会)

新盆(にいぼん[初盆]):亡くなられた人が四十九日を過ぎ、初めて迎えるお盆です。
迷わずご自宅に入っていただくよう、目印として絵柄の無い白提灯を玄関先や軒下などに吊り下げ火を灯します。地域によっては、生前、ご本人が身に着けていたもの(襦袢やシャツなど)を吊り下げるところもあるようです。
迎え火:新盆の家は、十三日の午前中、それ以外の家は午後から夕方にお墓参りをし、先祖の霊を我が家に案内します。地域により、家の門口や玄関先でホウロクや素焼きの皿にオガラを入れて火をたいたり、精霊馬(しょうりょううま)[キュウリとナスビに割り箸を刺して馬と牛に見立てたもの]をお供えしたりします。
キュウリは馬の例えです・・・少しでも早く迎えられるようにとの願いを表現しています。
ナスは牛を表現しています・・・帰るときはのんびりと。)
送り火:十六日にオガラや白提灯を燃やして、お迎えしたご先祖の霊に帰っていただきます。
昔は、盆棚のお飾りやお供え物を纏めて、マコモに包んで川などに流したようですが、最近では環境汚染の問題もあり地域のしきたりに従うことになっているようです。
eお坊さんねっと 説話集より