説話(道歌)

道徳的、宗教的な教えなどをわかりやすく歌う短歌です。
聴く人の耳に入りやすく平易ですが、その深意は崇高なものが多くあります。
各人の感性によって捉えかたや深さは千差万別で、江戸時代に道徳的学問を学ぶ人々が、子供たちや大衆に分かり易く人の道を教えるためにと詠みだして流行したと言われています。
よくご存知のものに、
.「為せば成る 為さねば成らぬ 何ごとも 成らぬは人の 為さぬなりけり」
.「孝行を したい頃には 親はなし 孝のしどきは 今とこそ知れ」
.「金金と やたらに金を かきこんで 金の重さに 腰が折れけり」
.「父母の恩 山より高く 底深き うみの親ほど 尊きはなし」
このように、消えかけている人としての重要な道を分かりやすく詠ったものが多くあります。
ある意味、体験的な知恵のひとつと言えるかも?現代の世相を詠み込んだ、このようなものがあります。
「いじめるな いじめられるな 皆仲間 人に優しく 我に厳しく」
eお坊さんねっと 説話集より