天の恵みと地の恵み

人間は、天の恵みと地の恵みを、享受しながら生きています。
天と地から恩を受けています。生きていくために、自然に働きかけ、人に働きかけます。
例えば土に働きかけて、畝(うね)を作って種をまいて…、というように、まごころをもって丁寧に。
できた野菜は生きる素材にすると同時に、余った分を人に売ったり(労働)します。働くというのは富を生み出します。
しかし富というのは、無制限に個人の欲望で浪費してはいけません。ケチに生きろというわけでは無く、無駄を省いて将来に備えるということです。
使うべきところには、使います。人には“分”というのがあり、それをはみ出たことをやりだすと、生活の基盤が揺らいでしまいます。
欲望を、分と節約、未来に備えるというように分けて考えます。
自然から得た(与えられた)恵みに感謝しましょう。
eお坊さんねっと 説話集より