煩悩

煩悩とは、人間の身心の苦しみを生みだす精神の働きで、肉体や心の欲望、他者への怒り、仮の実在への執着などを言います。
人には108の煩悩があると言われていますが、必ずしも数が決まっているわけではなく、108というのは“大変多い”を表し、数は時代や教義によって変わり、“8万4000煩悩”という説もありますから、「煩悩の数は十人十色と捉えましょう」と言うと、話が発散してしまうと共に、有り難味がなくなってしまいますので、一般的に言われている108煩悩を整理分類すると、
貧(とん):むさぼりの心、瞋(じん):怒りの心、痴(ち):愚かな心
慢(まん):高ぶりの心、 疑(ぎ):疑いの心、 見(けん):誤った見方をする心
の六つに分類できます。
このうち、中心である貧瞋痴(とんじんち)を「3毒」の心と云います。
お釈迦さまは、この「3毒を清らかにし、静め、平安の気持ちに入ること」を説いたのです。
「冷静になりなさい。怒らずゆっくり考えなさい、行動しなさい。」という教えです。
時には、“心のシェイプアップを!!”
eお坊さんねっと 説話集より