説話(無財の七施:.房舎施(ぼうじゃせ))

誰しも、お金や価値のあるものをいただけば嬉しいものです。しかし、もらう喜びは金品だけに限りません。人の笑顔から安らぎをもらうこと、人の呼びかけから勇気をもらうこと、歌声から元気をもらうこと、などなど人それぞれです。これらは見返りを求めないで喜びを与えます。減ることの無いお布施です。これらを指して、仏教には、「無財の七施」という教えがあります。
その7.房舎施(ぼうじゃせ)について
例えば、「外で凍える人が居れば、風や雨露をしのぐ場所を提供することです。
雨がかからないよう傘を差しかける思いやりの行為もその一つです。」
雨の当たらない場所は、濡れたくないと思う全ての人の場所です。
「どうぞ」の一言が心を温かくし、心も身体も休めることの出来る場所を作ります。
すばらしい日本文化の一つでもある、心からの「おもてなし」と言えるでしょう。
eお坊さんねっと 説話集より