善悪の判断

善悪には基準類等がありそれらに照らして判断可能なものとそうでないものがあります。
コンプライアンス違反などは有無を言わさず悪と判断されることになります。但し、処罰(罰則)などはその程度(悪さ加減)により異なります。
しかし、コンプライアンスやルール、基準等が明確になっていない事柄に対する判断をどうするかにより組織(企業など)の真価が問われることになる場合があります。
仲間内で片付けられることだからまあいいだろうとか、多少の手抜きくらい分からないだろう・・・などの独自判断の結果、問題となり外部(お客様)に知れ、事件に発展しているケースが数多く報道されていることは周知の事実です。
多くの場合、組織(身内)内の独自判断の結果引き起こしたものです。おそらく何か(誰か)の損得勘定が働いている結果でしょう。
供給者の向こうには利用者(お客様)がいます。「お客さま視点での善悪の判断」ができている組織かどうかが重要です。組織関係者全員が意識して判断、行動することが必要ですが、そんなことができる人ばかりで成り立っている組織は稀でしょう。まともな強いリーダシップが求められます。
「善悪の判断に、馴れ合いや無駄な情は不要」です。
事件を起こしてしまった場合の信頼の回復には多大の時間と費用が発生します。(回復できればまだいいほうで、消滅、淘汰となる場合が圧倒的と覚悟すべきでしょう)
著書:「プロジェクト運営のための知識の部品箱」より