「向こう三軒、両隣」

昔は近所付き合いの基本とされていました。
自宅玄関からから見て、正面の家とその両隣及び自宅の両隣の計5軒を言います。引越しなどの挨拶、冠婚葬祭のお付き合いの対象になります。
地域文化によっては結婚式へのご招待、長男が結婚した場合などには嫁、姑揃ってお披露目の挨拶にも行きます。ちょっと家を空けるときには一声かけておきます。安心、安全、用心(防犯)になるのです。今風に言えばセキュリーティー対策に役立つことになります。
マンションなどでは、「向こう三軒」は無くても「両隣」と管理人さんとのお付き合いは重要です。
最近多い(というより、以前からあったのが見逃されていて、このところ事件にもなっている)単身世帯、お年寄りの孤独世帯問題が少しでも解決できるかも知れません。
単に自治体地域の問題としてのみ片付けるのでなく、個々人の意識の問題も大きいのでは?
昔からの文化、風習、いいところは続けたいものです。
eお坊さんねっと 近代説話集より 合掌