「MOTTAINAI」(“もったいない”)

2004年にノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさん(ケニア環境副大臣)が2005年に来日の際、感銘を受けたのが「もったいない」という日本語でした。
Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境活動の三Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている言葉、
「もったいない=環境 三R + 尊敬(Respect)」だったのです。
この言葉と意味合いに感銘を受けた後、意思と概念を世界中に広めるため他の言語で該当するような言葉を探したが、「もったいない」のように、自然や物に対する敬意や尊敬が込められているような言葉が他に見つからず、
「MOTTAINAI」を、環境を守る言葉として世界に広げることを決意し、2005年3月、ニューヨーク・国連本部で開かれた国連婦人地位向上委員会の演説の中で、「MOTTAINAI」という言葉の持つ意味合いと重要性を訴えたのです。死語になりつつあった言葉と共に、日本人の心の一つが世界に向けて発信された瞬間でもあったのです。
島国であり、資源に乏しく、海外に依存することの多い日本において、大量に輸入し、多くの廃棄物を出している。これほど「もったいない」ことはありません。このままでは私たちの子孫は、ものを粗末にし無駄にする事が当たり前ということになりかねません。折角気づかされた(逆輸入です)この「MOTTAINAI」の精神は大切にしたいものです。
今や、「MOTTAINAI」は日本生まれの、世界共通語です。
eお坊さんねっと 説話集より