大晦日

毎月の月末日のことを晦日みそか)又は晦(つごもり)といい、1年の最後の月(12月)の最終日を大晦日(おおみそか)又は大晦(おおつごもり)と言います。(晦(つごもり)とは、"月が隠れる日"月隠(つきごもり)が訛ったものです。
各寺院では、大晦日には1年の間に受けた罪や穢(けが)れを祓(はら)う為の大祓(おおはら)いの行事が行われます。各種年越し行事は平安時代から始まったと言われています。
晦日には、全国のお寺で108つ(仏教思想に基づく百八煩悩を意味します)の鐘「除夜の鐘」突きます。
煩悩とは「心を惑わし、身を悩ませる」ものを言い、鐘をつくことでこれらの煩悩を1つ1つ取り除いて、清らかな心で新年を迎えようと言う意味です。また、108回のうち最後の1回は年が明けてから突きます。これは、新しい1年、煩悩に惑わされないように、という意味が込められています。
江戸時代中期には、月末にそばを食べる「三十日(みそか)そば」という風習があり、この風習が大晦日にだけ残ったことで、「年越しそば」となったようです。いわれとしては、「細く長く達者に暮らせるように願った」や、そばが切れやすいことから、「一年間の苦労を切り捨て、翌年に持ち越さないように願った」あるいは、金細工職人が作業場に散った金粉をそば粉の団子で集めたことにちなみ、「金運を願った」 、などなど、調べてみるといろいろあります。
又、年越しうどんや年越し鰯(いわし)、・・地域により各種風習があるようです。
いずれにしても過ぎた1年を整理整頓し、新しい1年が良い年になるように願います。
良いお年をお迎えください。・祈 平和、健康、多幸
eお坊さんねっと 説話集より