お正月

昔仏教には、お正月とお盆には先祖を祀る儀式がありました。地域により異なるところはあるようですが、歴史を経るうちに「お正月は歳神様(豊穣・豊作の神様)にその年の豊作を祈る」という神道の信仰へと移っていき、仏教関連では、大晦日から元旦にかけて除夜の鐘をつくことが風習として残っていて、先祖を祀る儀式としては、お盆(盂蘭盆会)として引き継がれ残っています。
又お正月には、各寺院で、「修正会」(正月会とも言う)が行われます。
「修正」とは、過去をあらため、正しきを修めるということですから、去っていった年の反省を行い、社会の平和と人々の幸福を祈ると共に、新たに始まる年の決意をする新年初頭の法要です。
この修正会は宗派を問わずほぼ行われます。期間は大体12月31日〜1月6日で、行事の内容(世界平和、人類の幸福、関連諸氏家族の健康多幸などを祈ります)も様々です。
各ご家庭でも無事新年を迎えられたことをご先祖さまに感謝し、一年すこやかに過ごせるようお祈りします。
eお坊さんねっと 合掌