説話:ブッダの育児論(子にとって親は一番身近に居る最初の先生であるが・・・)

「子にとって親は一番身近に居て、且つ最初の先生」になりますが、もしその最初の先生がいい加減で、あまりにも無責任な人で、親と言う自覚が無いと思えるような人であったらその子供はどうなるのでしょうか。
一番身近に居る子供だからこそ、言葉のみでなく、日頃の行動や立ち振る舞いや雰囲気など、六感を通して多くのことを学びます。ためになる事を学ぶと同時に、そうでないことも吸収する事になります。
近年、悲惨な事件が多く発生しています。「子に対する親の虐待」、逆に、「親に対する子供の暴力」、もっと悲惨な事件が沢山報道されています。ほとんどの場合は親がだめなんです。親が好き放題行っていて、子にあれこれ言っても(教育しているつもりでも)、効き目も、効果もありません。子供はよく観察し、見ています。しかし親はそれに気がついていない。そういった場合には、子供のほうが我慢出来なくて・・・。
なぜ悲しい出来事が起こるかというと、最初の先生が役目を果たしていないからです。
学校での道徳教育が見直されようとしています。未来ある子供達への教育は大切です。長い間、道徳教育が放置されてきました。大人も一緒に学ぶ必要が有りそうです。
Reference:「アルボムッレ・スマナサーラ師(スリランカ出身の僧侶)講義資料(ブッダの育児論)より抜粋し編集」
eお坊さんねっと 説話集より