「ありがとう」という言葉

普段なにげなく感謝やお礼の言葉として使っている「ありがとう」の言葉には、奥深い意味合いがあります。
言葉の語源は「有難(ありがた)し」で、出典は最古の経典とされている『法句経(ほっくきょう)』の、「人の生を受くるは難く、やがて死すべきものの、生命あるも有難し」と言われています。
これを現代表現で意訳すると、「人が生まれるということは驚きと感動を覚えるほど難しいことで、いずれ寿命は尽きることになりますが、生きて今ここに居ることは有難いことです」という意味になります。
 “ありがとう”は、「有り難し」から「有難い」を経て変化したもので、「生」を受けたことに対して感謝する意味合いだったものが、やがて一般的な感謝の意味として使われるようになったのです。
参考:『東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」』