説話:人が為すべき事(善行)

幸福に生きるためには、善いことをして、徳を積んでおくことは大切です。
「徳を積んでおく」ということは、「悪いことはしない」という意味で捉えるといいでしょう。
子供の時から人に迷惑を掛けてはいけない、恥ずかしいことは行わないよう育てる事です。道徳教育の一つです。そうすれば世界中のどこにいても正々堂々と胸を張って生きることができます。
たとえば、犯罪を起こして外国に逃亡したとします。初めのうちは「うまく逃げられた」と勘違いし、ホッとするかもしれませんが、コソコソと身を隠して、怯えながら生活することになります。夜も安眠できません。
“天知る、己知る”です。つまり、悪事を働いたら、どこへ逃げても安心して生活することはできないのです。
悪いことは決して行わないという道徳心を身に付けることが肝要です。
Reference:「アルボムッレ・スマナサーラ師(スリランカ出身の僧侶)講義資料(ブッダの育児論)より抜粋し編集」
eお坊さんねっと 説話集より