説話:石の地蔵様で物言わぬ

説石のお地蔵様はお寺の門の脇や道の傍らにいつも笑みを絶やさず静かに佇んでいます。
子供たちの成長を見守り、さまざまな苦しみを救い取ってくれるといわれています。
「石の地蔵で座りが良い」と言われるように小さくてもどっしりと安定しています。
このことわざはぜんぜん反応がないことの意味でも使われます。もともとの意味は座っていて何も言わないことを指しています。落ち着いて全く動かない。少し鈍感なくらいに平然としているその様を表しています。
日ごろの言動に気をつけ、よからぬことをうっかりしゃべることのないよう注意したいものです。
eお坊さんねっと 説話集より