無関心だとやる気もなくなり上達もしない

「勉強が嫌だ、憂鬱だ、自分には合ってない」「仕事(ビジネス)がうまくいかない」など、思い当たることはないでしょうか。または周囲にいませんか。
いくら“やれやれ”とけし掛けても(けし掛けられても)興味や関心がなければやる気も上達もしません。これは、子供でも大人でも同じです。 好きであること(好きになること)は大切なことです。 次のような話があります。
室町時代の禅僧で水墨画家(秋冬山水図などが有名)の雪舟(せっしゅう)は、幼いころ禅寺に入りました。しかし、好きな絵ばかり書いていて、お経に全然興味を示さなかったため、寺の住職に仏堂の柱に縛り付けられたのです。その状態であっても、涙を流しながら床に落ちた涙を足の親指に付けて床に鼠の絵を描いたのです。それを見た住職は、“まるで生きているネズミのようだ”と驚き、雪舟に絵を描くことを許したそうです。こういったきっかけが現代に名を残すことにもなったのです。』
人の持つ自信は、人間の成長を助けることにもなります。この雪舟の場合は、好きで得意であったことが幸いしたのですが、それを見て、評価し、認めて、得意なことをさせた上司(住職)がいたからこそ。その出会いもよかったのでしょう。
出典:東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」より抜粋し編集