人は貴重な財産

「有相無相(うそうむそう)」という言葉があります。現代では一般的に“有象無象”と表現されることが多く、異なった解釈がされています。
“有象無象”の一般的な解釈は、「数は多いが種々雑多なもの、ろくでもないものなど」となっています。
本来の語源は、お釈迦さまが使った「有相無相」(うそうむそう)という仏教用語で、「形の有るもの無いものすべてのあらゆる存在」、つまり森羅万象(しんらばんしょう)を意味しており、本来は悪い意味ではなかったのですが、いつの間にか「相」が「象」に変わり、意味合いも“おおぜいの者、烏合(うごう)の衆”などという使われ方になったのです。
世の中(会社、組織など)は人の集合で成り立っています。企業等、組織においてのマネージャーの役目の一つに「人を如何に上手く活用するか」があります。役に立っているか立っていないかを見る前に、「役に立たせているか」を考える必要があります。
こんな魔法のことばがあります。 「人はみんな貴重な財産。この世に役に立たない人間はいない。」です。
信頼と期待が組織を強くします。
『東京IT新聞 「IT坊主の無駄方便」』より抜粋編集