二百十日(にひゃくとおか)

二十四節気を補う季節の移り変わりの目安を、雑節(ざっせつ)といいます。
二百十日は雑節の一つです。立春から数えて、210日目です。季節の変化点の一つで、台風が来て荒れやすい時期といわれています。強い風が吹いたりすると実りが悪くなることから警戒を促していた時期です。
従って、古来からこの時期には、農業や漁業、生活の安全を祈り、自然を鎮めるための祭事や儀式を行っていたのです。現在もその風習が引き継がれている地域が多くあります。
9月1日は防災の日として、この日を中心にした防災安全行事が行われています。1923年(大正12年)9月1日は関東大震災が起きた日でもあります。先人の知恵と重なり合った警戒の日です。
eお坊さんねっと 説話集より