ITノーティス:運用設計の具体化

運用設計の具体化は、基本設計に基づき機能設計工程と並行して、より具体的に運用設計します。
この場合には、基本設計段階で記述した“重要なこと”、“注意すべきこと”はそのまま適用(引き継ぐ)されます。機能設計を進めるに伴って具体化してくることや変化点なども取り込んで運用設計に反映します。
その成果物である「運用設計書」もテスト工程で使用し、業務機能面、業務運用面(システム面)両面からの検証を行ないます。テスト工程で「運用設計書」の不具合が発見されれば修正します。
「運用設計書」そのものが検証項目(チェックリスト)になります。機能設計工程完了までには運用設計を完了させることです。
運用設計が完了していない状態では機能設計完了にはなりません。運用を意識しないシステムは、あり得ません。システムは運用する(使う)ために構築するものです。
「プロジェクト運営のための知識の部品箱」(文芸社)より