説話:塵も積もれば山となる

この言葉、「塵」とは小さなものや僅少なものの例えで、仏教的には世の中の事柄(状態など)も指しています。
積み重ねればやがて大きな実を結びます。小さなことでも沢山集まれば大きな力になります。
「塵積もりて山となる」、「土積もりて山となる」などという言い方もあり、こつこつと積み上げること(行うこと)により大きな成果が得られることもあるというポジティブな捉え方です。
戒める捉え方としては、「貪(むさぼ)りや怒りや愚かさなどが生ずると、そこにはいろいろな働きが起こり、たとえ塵のような汚れであってもやがて大きな汚れの山となり取り、除くことができなくなりますよ」とも説いています。
eお坊さんねっと 説話集より