説話:祖先との縁(えにし)「回向(えこう)」とは

善行を後から行うことを追善といいます。また、追善供養(ついぜんくよう)を追善回向ともいいます。
ある方向へ行き向かわせる(回転趣向:かいてんしゅこう)という意味を縮めて回向といいます。
ある方向とは、「供養の想いや功徳を先祖に回(めぐ)らせ、拝んだり、お経を唱えたり、供物を献じたりす」と、「その功徳がまた転じて、自身に帰ってきて仏果菩提(ぶっかぼだい:悟り)に向かわせる」。このように、功徳が回る状態が回向です。ちなみに功徳とは「幸福をもたらす善行」です。
eお坊さんねっと 説話集より