説話:人は冥加(みょうが)が大事

「私たちは神仏の加護(かご)によって現在を生かせれて生きています。有頂天にならず、常に身をつつしんで生きることが大事であるということわざです。」
「冥加」とは、冥利(みょうり)ともいい、神仏が授けてくれる加護や福利のことをいいます。知らず知らずのうちに受ける御利益(ごりやく)であって、善行や善業の結果(善果)ともいわれ、心からありがたいと幸せに感じることが大切です。
「冥利につきる」とか「冥利に余る」といった表現をすることがありますが、これは、余りにも過分な恩恵を受けることで、自分の立場上ありがたすぎる、幸せすぎると感じたときに使われる言葉です。
eお坊さんねっと 説話集より